所長 山口茜のご挨拶

ブレデセン医師(右)とディスカッション。(撮影:岡野 寛)

 

はじめまして。プサラ研究所所長の山口茜と申します。

私が医学ジャーナリストになったのは約20年前のこと。家族が巻き込まれた医療トラブルがきっかけでした。医学について知っているということは、自分や家族の健康を守るためにとても大切であることを痛感したためでした。

以来、医師の方々を対象とした医学専門紙などで仕事をメインに続けて参りましたが、この度、縁あって、一般の方向けに執筆された『アルツハイマー病 真実と終焉』の翻訳を務めました。

本書は米国で30年にわたりアルツハイマー病をはじめとする「神経変性疾患」を研究してきたデール・ブレデセン医師の最新の研究結果から開発されたアルツハイマー病の画期的治療法「リコード法」をまとめたもので、これまで治療法がなかったこの病気で、続々とよい結果を生んでいます。

新しい治療については、研究発表されてから、それが広く導入されるまでには数10年以上かかることも珍しくありません。本書でブレデセン医師が敢えて大変専門的な内容を一般向けに執筆されたのは、このギャップを少しでも縮めようという心意気からではないかと感じています。

今回、かなりの強行軍で、出版が急がれたのは、こうした経緯によるものです。

医学を少しでも速くわかりやすくお届けすることで、長い人生を健やかに生きるお役に立てれば幸いです。

プサラ研究所 所長 山口 茜